第四期ビジョン

はじめに

 昨今の日本情勢は、東日本大震災復興に向けた道のりはまだまだ遠く、消費税の増税や国際環境の変化等、国民の不安は募るばかりとなっております。しかしそんな中2020年の東京オリンピック開催が決定し、国際社会へ日本をアピールするべく国を挙げての新たな再生可能エネルギー開発の実現、障がい者などが社会参加するための新しい支援機器の開発など、オリンピックを契機とし新しい事業の展開による景気回復への期待が高まっております。この機会を逃さず、夢や希望にあふれた社会を実現するためには、日本国民が一体となり準備を進めていく事が必要不可欠です。こんな時代の中で我々山形商工会議所青年部は次代への先導者としての責任を自覚し、地域を支える青年経済人として社会全体が活性化するような未来の創造に向けて、高い志を持って新しい事へ挑戦し続けなければなりません。

 我々青年部は、平成25年に創立30周年をむかえるにあたり諸先輩方の創設時の想い、青年部のこれまでの歴史を紐解きました。平成4年の全国商工会議所青年部連合会全国大会 山形大会の開催。平成6年の商工会議所青年部東北ブロック大会 山形大会の開催と輝かしい歴史と記録と記憶があります。その歴史を知り得るメンバーが年々卒業を迎えております。改めてその歴史を現メンバーと共有しこれからの40年、50年への架け橋になるべく、また、その活動理念および行動指針を明確にし継続する為にこの第四期目ビジョンを策定し、このビジョンを基に充実した青年部活動を行って頂く事を望みます。


活動理念 『温故★知新』~ふるきをたずねて新しくを知る~

歴史と想いの伝承

未来の創造への挑戦


行動指針

ネットワーク構築
OBや他団体との交流、関連機関とのつながりをさらに深めることで、山形YEGの認知度や、YEG活動の質の向上を図る。また、山形YEGのHPのリニューアル等、情報発信のための手段を充実させる。

地域の再生
少子化対策や中心商店街の活性化など地域が抱える課題に対し、その解決の足がかりを模索し、地域の再生の一助となるための事業、活動を行う。

会員企業の発展
山形YEG会員企業のメリットを創出するため、会員の自己研鑽のみならず、互いの企業を知るための場を設ける等、青年部会員企業間のビジネスパートナーやビジネスマッチング成立促進する体制の構築を行う。


事業案例

~ネットワーク構築~
《異業種・他団体交流》
・JC、商工会、中小企業家同友会など交流促進
・異業種・他団体との連携
・日本、東北、県連事業への参加促進
・歴代会長会議の開催
《地域内外への発信》
・HPの充実・SNSの活用
・市報・商工月報の活用
・他団体への単会PR
・親会との相互連携した会員増強活動 。

~地域の再生~
《婚活事業》
・平成27年度例会事業として実施(山形市との提携)
青年部継続事業の模索、活性化の為のリニューアル
・他市町村とのマッチング、地域をこえた事業拡大
《中心商店街活性化》
・まちなか賑わいづくりフェスティバルへの協力
・花笠食フェスタの継続   《スポーツ交流》
・モンテディオフラッグタウンの継続
・地域プロスポーツ団体との連携模索

~会員企業の発展~
《研修事業》
・YEGの歴史や想いを学ぶ新入会員研修
・会員企業事業説明会の実施
・会員企業の紹介やPRのためのツールの新設  
・青年部事業からの新規起業の活性化

~行動3指針一体事業~
《日本一の芋煮会フェスティバル》
・3代目鍋太郎の製作
・第30回記念大会の成功
・各地観光協会との連携強化(日本一の芋煮会フェスティバルからの送客)
・山形満喫プランの製作(旅行会社との提携・満喫ツアー立案)
《その他》
・常設青年部ルーム開設
・創立40周年(平成35年)に向けた記念事業 企画・立案


中長期ビジョンについて

 中長期ビジョンとは青年部メンバー全員がこれからの青年部の在り方・目標となるべく行動指針、そして目指すべきベクトルを共有させるためのものであります。メンバー全員が理解し、時にはビジョンを振り返り進むべき方向を再認識するために必要なものであると考えます。 各委員会が事業案例をもとに知恵を結集し、例会事業を企画・立案することがブレない組織へと成長していくことでしょう。

 第三者機関(仮称:YEG政策室)の組織を設け、一年ごとに事業内容を検証し、ベクトルの再確認、例会事業の検証を行いその結果をもとに次年度へ引き継ぐ体制作りが更なる組織への成長へと繋がることでしょう。

 時代と共に変革スピードが増してきているように感じます。5年に一度の中長期ビジョンの策定を求めます。


まとめ

 この度第四期ビジョンをまとめるにあたり、第三期中長期ビジョン策定時より時代の変化と共に、我々青年部としての活動の在り方も変化を余儀なくされている。

 平成23年3月11日の東日本大震災による被害と、その後の経済の自粛ムード等処々の要因が重なり、青年部だけでなく各団体が会員数を大幅に減らしていったが、その後の復興による景気回復や会員の積極的な勧誘が実を結び、会員数の増強をする事が出来た。

 しかし、創立30周年を迎えた青年部でこれまでの輝かしい歴史や先輩方の想いを直接継承している会員は減少し、今後も継承を行わなければ途絶えてしまうかもしれない現状を打開すべく、活動理念を『温故知新』~ふるきをたずねて新しくを知る~とし、古き良き青年部の先輩方から想いを継承し、また新しい試みを積極的に実行しその際には、この第四期ビジョンを軸としてブレない青年部活動を行って頂ければ幸いです。

 今後の時代の変化にも柔軟に対応しつつ、このビジョンを指針として青年部一同が同じ方向を向いて前進する事を切望します。

 最後になりましたが、この第四期ビジョンを策定するにあたりご助言、ご尽力頂いた皆様に改めて感謝を申し上げます。


平成28年3月

平成27年度会長 高橋 健司
第四期中長期ビジョン製作プロジェクト リーダー/安孫子 晃
メンバー/鈴木 翔・高橋竜彦・村岡達啓・山川法幸・ 山形商工会議所 小池 徹也