第五期ビジョン

はじめに

 平成から令和に元号が変わり、新しい時代の幕開けに希望を抱いていた矢先、全世界を襲った新型コロナウイルスに厳しい戦いを余儀なくされています。
 しかし、春の来ない冬はありません。我々青年部はこれを乗り越え、新しい社会を見据え、着実に成長の種をまいていく必要があります。

 昨今の社会情勢では、ゼロカーボンやSDGsのような「環境」「健康」「教育」「食料安全」などの項目が注目を浴びています。
私たち山形YEGが主催する日本一の芋煮会フェスティバルは、全国でその名が知れ渡るイベントとなり、そういった課題にも積極的に取り組んでいくべきです。
 昭和58年「山形商工会議所青年部」の誕生から、令和5年度には創立40周年を迎えます。先輩の皆様方のご尽力と山形YEGの歴史を皆で共有し、これからの先『共存×共栄』をスローガンに、地域経済発展に貢献していく団体となるべく、活動理念・行動指針を明確にし、第五期中長期ビジョンを策定します。
今こそ、私たちYEGが力を合わせる時であります。個々では成し得ることが難しかった課題に挑戦し、新しい時代に対応していきましょう。


活動理念 『共存×共栄』~自己の発展から地域の貢献へ~


行動指針

●会員の自己研鑽
山形YEG会員企業のメリットを創出するため、会員の自己研鑽はもちろん、互いの企業を知るための場を設けるなど、青年部会員企業間のビジネスパートナーやビジネスマッチングの成立が促進する体制の構築を行う。

●産学官との連携
地元の企業と学校、そして行政と連携して、山形の魅力を発信する事業を行う。さらにOBや他団体との交流、関連機関とのつながりをさらに深めることで、山形YEGの認知度と活動の質を高める。

●地域への貢献
少子化対策や中心商店街の活性化、新型コロナウイルスによって受けた影響からの立て直しなど、地元山形が抱える課題を模索し、共に向き合うことで『共存×共栄』を目指す。


事業案例

~会員の自己研鑽~
《研修事業》
・新入会員研修会の内容充実
・日本、東北、県連事業への参加促進
・各例会において、会員企業のプレゼンを実施

~産学官との連携~
《地元企業との交流》
・異業種、他団体(JC、商工会、中小企業家同友会など)との連携、交流促進
・他団体への単会PR
《学校の交流》
・学生の学び場の提供(インターン、例会への参加)
・学生による地域活動の後援事業(学生事業コンペなどの開催)
・教育機関との交流(現状の教育問題などの情報共有)
《行政との交流》
・市報や商工月報の活用
・親会との相互連携した会員増強活動

~地域への貢献~
《婚活事業》
・他市町村とのマッチング、地域をこえた事業拡大
・活性化の為のリニューアル(他YEG合同開催など)
《中心商店街活性化》
・山形花笠まつり、日本一さくらんぼ祭り、初市などへの協力(花笠食フェスタの継続)
・シャッター街を間借りし、期間限定の出店などによる活用
《スポーツ交流》
・モンテディオフラッグタウンの継続
・地域プロスポーツ団体との連携模索
・山形まるごとマラソンへの協力

~行動3指針一体事業~
《日本一の芋煮会フェスティバル》
・第40回記念大会の成功
・各地観光協会との連携強化(日本一の芋煮会フェスティバルからの送客)
・山形満喫プランの製作(旅行会社との提携・満喫ツアー立案)
・学生の参加促進(運営への参加・オリジナル芋煮の公募など)
《その他》
・山形YEG単会創立40周年(令和5年)に向けた記念事業/企画・立案
・青年部PRチラシの作成
・3代目鍋太郎の製作
・役員会、例会などのリモート配信
・SDGsを支援する活動
   └目標 4:質の高い教育をみんなに
   └目標 8:働きがいも経済成長も
   └目標11:住み続けられるまちづくりを
   └目標12:つくる責任つかう責任


中長期ビジョンについて

 中長期ビジョンとはこれからの青年部の在り方・目標となるべき行動指針、そして目指すべきベクトルを共有するためのものであります。会員全員が理解し、時にはビジョンを振り返り進むべき方向を再認識するために必要なものであると考えます。

 各委員会が事業案例をもとに知恵を結集し、例会事業を企画・立案することがブレない組織へと成長していくことでしょう。

 YEG政策室は、一年ごとに事業内容の検証や目指すべきベクトルの再確認を行います。その結果を共有し、次年度へ反映することで健全な組織運営に繋がることを期待します。

 新しい時代に対応していくために、5年に一度の中長期ビジョンの策定を求めます。


まとめ

 この度、第五期中長期ビジョンをまとめるにあたり、昨今の新型コロナウイルスの影響で著しく変貌した世の中の情勢を鑑みながら作成しました。行政や商工会議所もこの変化にどう対応していくかを模索し続けている状況かと思います。

 我々青年部も今まで継続してきた日本一の芋煮会フェスティバルをはじめ、様々な事業を実施できず悔しい思いをしています。しかし、山形の経済を少しずつ活性化、そして発展させる事を我々商工会議所青年部が率先して行って行かなくてはなりません。

 今後の時代の変化にも柔軟に対応しつつ、このビジョンを指針として青年部メンバーが同じ方向を向いて常に前進する事を切望します。この第五期ビジョンを策定するにあたりメンバーの皆様と青年部の在り方について、長い時間語り合いました。改めて青年部活動には夢があり、活動する上でたくさんの自己の学びになり、そして地元山形の活性化に繋がる物だと思いました。

 今後の委員会活動の方針を決定する際には、この第五期中長期ビジョンを軸とし、方向性を見失いそうな時の一つの道しるべとして、活用される事に期待します。最後になりますが、この第五期中長期ビジョンを策定するにあたり、メンバーの皆様をはじめ、ご助言、ご尽力頂いた皆様に改めて感謝を申し上げます。


令和4年3月

令和3年度会長 菊野 政治
第五期中長期ビジョン製作プロジェクト
リーダー/鈴木 翔 メンバー/石田 一馬・大場 康平・川合 芳光
三澤 祐二・吉田 要平
オブザーバー/安孫子 晃・村岡 達啓
山形商工会議所 佐藤 康貴